My College Life in Vancouver :UBC ぶろぐ

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UBC 編入体験談:語学学校編

Before the story: 留学直前期のワクワクと不安

みなさんこんにちは。UBC2年のカガワです。今回こそは僕の語学学校時代の体験談を皆様とシェアしたいと思います。 

高校卒業後、英語学習を自分のペースで進めながら約1か月間留学の準備をしていました。その間に免許を取ったり友達と遊んだりして、割とリラックスした時間を過ごしていました。ただ出国の日が近ずくにつれ、何とも言えない不安と希望が交わった複雑な気持ちになっていました。やっぱり親元を一人離れて、海外に行くということは大きな決断なのかなあとも思っていました。でも自分で行くと最終的には決めたのでそこは割り切って後は何とかなるさと思い、不安な気持ちに対処していました。何事も割り切ってやると決めてしまえば案外ラクになるものです。

そうこうしているうちに出国の日があっという間にきてしまいました。当日は成田空港に両親、祖父母、それに友達が見送りに来てくれました。直前まで些細なことで僕と口論していた母親が、出発ゲートをくぐる直前に大泣きしだしたことを良く覚えています。それはもう誰かの葬式かってくらい(笑)。僕も母親のせいでなんだか不安な気持ちになりましたが、いざゲートをくぐると気持ちは切り替わっていました。「やってやるぞ。」と気合とモチベーションにあふれていました。

僕が通った語学学校: UBC English Language Institute (UBC ELI)

僕が通った語学学校はUBCのキャンパス内にある大学付属の語学学校でした。バンクーバーには他にも多くのESL機関(語学学校)が存在しますが,僕が思うUBCELI にしかない利点をいくつかご紹介しておきます。

  1. カナダ随一の大学のキャンパス内で学べる
  2. 先生、スタッフの手厚いサポートと彼らの人間性の素晴らしさ
  3. UBCへの出願がTOEFL,IELTSのスコアなしで可能

1に関してはELIはUBCのキャンパス内にある語学学校なのでカナダで随一の大学*1を肌で体験できます。語学学校の生徒である身でありながら、正規の学生と同じように毎日UBCのキャンパスに通えたことは他の語学学校では出来ない特別な体験ができたと思います。

www.timeshighereducation.com

ELIの良さはLocationだけではありません。2.に関してはやはり出会った人たちの素晴らしさにつきます。先生たちは本当にフレンドリーで授業も非常に丁寧にやってくれていました。単に英語のスキルを教えているのではなく文化の違いやカナダで成功する秘訣も学べたと思います。

先生だけではなく学校のオフィスの中のスタッフの中の方たちとも仲良くさせて頂きました。皆さん本当に良い方で、毎日僕の些細な相談に乗ってくれました。今でも多くのスタッフの方々と仲良くさせて頂いています。またELIの中にはCA(Cultural Assistance)といってUBCの在学生が学生スタッフとして生徒のサポートのみならず、さまざまなfun event を企画実行してくれていました。

ELIに集まる生徒のみんなは多種多様で向上意欲の高い学生が多かった印象です。やはり大学のキャンパス内にある落ち着いた環境にあるせいか、英語学習に対する向上心があり、北米の大学や大学院を目指していたクラスメートも多くいました。そういったクラスメートたちと勉強できたおかげで自分のモチベーションを高く維持しながら毎日学校に通えたと思います。

最後に3.に関しては、これは大学付属の語学学校の特権といっても良いかもしれません。UBC ELIではIEP 600 レベルというレベルを終了させると(300から700レベル)UBCへの出願がTOEFLまたはIELTSのスコア関係なしに出願が可能になります。僕もこの制度を利用してUBCへの英語の出願条件をクリアしましたし、TOEFLなどのことも心配することなくじっくりと腰を据えて語学学習に打ち込めたと思います。

UBC English Language Institute - Program Information in Japanese

とにかく楽しんだ留学1年目

僕のESL時代を一言でまとめれば"楽しかった!”の一言につきます。初めての海外での長期生活、見るもの聞くもの全てが新鮮で何かひとつ学ぶと自分がものすごく成長出来ているような気がしました。

学校では世界各国から集まった学生たちが英語が上達したいという共通の目的のためにみんなモチベーション高く勉強していたのが印象に残っています(自分はサウジアラビア人と中国、台湾、韓国系のクラスメートと仲が良かった。もちろん信頼できる日本人の友人もESL時代に作れた)。

ELIでは授業がReading, Writing,そしてSpeaking &Listening の3つに別れていて各クラスそれぞれ100分の長さの授業でした。毎日のスケジュールは朝8時30分からReading の授業が、その後に12時までWritingの授業、1時間の休憩をはさんで13時から2時40分までSpeaking,Listening の授業がありました。

授業では指定されたテキストの使用のみならず、先生方がつくられたオリジナルの教材やプリントも充実しており、創意工夫されていた印象を受けました。そんな洗練された授業と素晴らしいクラスメートのおかげで約1年でUBCへの英語面での出願条件をクリアできるELI の600レベルのプログラムを修了出来ました(600レベルのプログラムの終了見込みが出た2014年1月にUBCへの出願をした)。

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 (プログラム修了時に貰えるCertificate:写真は当時一番僕が頼りにしていたCAの方と)

充実した留学生活を送るために

ホームステイの重要性

留学をより充実したものにするために、住む場所また一緒に暮らす人たちの存在も重要な要素になってくると思います。僕の場合はELIが紹介するホームステイにお世話になりました。一般的にバンクーバーに留学している日本人で同じホームステイに1年以上いる人が珍しい中(2年目からルームシェアする人が多い)、そのホームステイには留学当初から(2013年5月から)2016年の4月までの約3年間お世話になりました。

そこまで長い期間そのホームステイにいれたのは、しっかりとした信頼関係があったからだと思います。

僕がいたホームステイはホストマザーが一人、そしてルームメイトが二人いました。ホストマザーのご両親はポルトガルの方で、彼女が生まれる以前にバンクーバーに移住しました。そのためホストマザーは生まれも育ちもバンクーバーのカナダ人ですが、作ってくれる料理(すごく美味しい、特に魚介類!)や性格(怒るとうるさい笑)はポルトガル人気質みたいなものがあると思います。週に3、4日はダウンタウンの病院で看護師として勤務して忙しい中、オフの日は毎回美味しい料理を夜に作ってくれ、余った分を翌日のランチにしていました。

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(ある豪勢なときのディナー)

ルームメイトのうち一人は僕が来た当初には既にバンクーバーの滞在歴が5年目の中国人で、現地で社会人1年目として働いていました。彼は僕の部屋の真向かいの部屋にいて、何かあったときは頼りになる兄貴分的な存在でした。もう彼はホームステイを出て一人暮らしをしていますが、今でも良い親交があります。もう一人はUBCの博士課程に通っているカナダ人の女性で今もそのホームステイに住んでいます。彼女は頭は良いんですが、夜中に良く勝手にクッキーを焼いていたので、ホストマザーと良くけんかしていました(笑)。

そんな一般的な形態と少し変わった個性豊かなホームステイ先で3年以上いたわけですが、彼らには物凄く感謝しています。ひとりひとりとの距離が近かったため、みんな仲が良かったし、コミュニケーション力も上がりました。4人揃うディナーのテーブルは毎回話題も豊富で物凄く英語の勉強になりました。

ホームステイを離れた今でもお互いのことを思う良い仲、信頼関係を構築できたと思っています。 

勉強以外のコミュニティ作りの重要性

日々の学校とホームステイでの生活以外に自分の留学生活を充実させてくれたものとして、スポーツがありました(僕の場合はサッカー)。 カナダでのサッカー人気に関して皆さんは少し懐疑的になられていると思いますが、世界各国から集まる留学生が多いバンクーバーでは意外に人気があり競技人口も割と多いです。学校が休みの日にはよくUBCの空いている人工芝のグランドで毎回違ったメンバーとサッカーをしていました。比較的自由な国カナダでは毎回空いているグランドに勝手に入って、facebookのサッカー好きな人たちが集まるページで時間を決めて週末は良く即席で試合をしていました(こういった形式を良くdrop in soccer と呼んだりする)。

 

そのdrop in のサッカーで出会った仲間から誘われたのがキッカケで競技サッカーチームにも入りました。そのチームでの週2回の練習と週末のリーグ戦の試合を通して新たな仲間もできました。

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 (当時所属していたサッカーチームの集合写真)

カナダでの最初の挫折:リア充な留学生活を送ってきた中で

1年目のジェットコースターのような留学生活では毎日が充実していたし、恐れを知らないある意味で怖いものがない状況となっておりました。英語力も伸び無事に600レベルのコースを3クラス修了して、少し天狗になっていたときに試練が訪れました。

出願していたUBCから不合格通知が届いたのです。正直目の前がまた一瞬真っ暗になりましたが、すぐに納得も出来ました。それは英語が出来ても頭にモノを詰めないとトップクラスの大学に合格出来ないということです。当時僕は英語が少し上達したことによる天狗状態期に入っており、自分の課題に気がつきませんでした。しかしこの不合格通知で自分の頬をビンタされた気分になり、自分のおかれた現実に気がつきました。 

不合格になった理由も自分で分かっていたので、高校時代ほど精神的にダウンすることはありませんでした。もう一つそこまで落ち込まなかった理由はカナダでは一度志望校に落ちても、編入というリベンジの機会がセカンドオプションとして残されていることを知っていたからです。

そこでELIの語学プログラムの終了後、UBCを再度目指すために進学先を探し始めました。

What's next? :本当の戦いの始まり、UBC編入への道

UBCという目標を諦めきれなかった僕は再起をかけ、現地のコミュニティカレッジへの進学を決めました。そのカレッジではまた新たな試練が待っていました。次回では僕のカレッジ生活での苦労話を中心に書きたいと思います。

                             to be continued 

www.iae-ryugaku.net

 

 

*1:UBCはトロント大学に次ぐカナダ2位の総合評価の大学として、Times Higher Education の発行する世界大学ランキングでは34位にランクする大学として国際的に評価の高い大学