UBC編入体験記:College編 PartII
Today's topic: コミカレで得られた3つの収穫
前回までのあらすじ
前回はCommunity college (コミカレ)の一般的な情報を皆様とシェアさせて頂きました。ただ前回は僕の体験談やストーリーの記載がほとんどないまま、どこかの情報サイトのようにただ情報供給一方通行のような気がしたので、 (それでも宣伝させて下さい(笑) My College Life in Vancouver :異国でも自分らしくいられる条件)
今回は自身のコミカレでの自身の体験を皆様とシェアしたいと思います。
結果として、コミカレに通って良かった。
結論をいうとUBCに編入する前にコミカレに行ったことは正しかったと思います。
理由は、
- 少人数クラス(40人以下)により、生徒、教授間の距離が近い。
- 教授の面倒見が良い!
- 現地のリアルな縮図を知れた。
1.小さいクラスの利点
コミカレの場合は基本どのクラスも40人以下の定員のため、教授との距離が近くクラスメートとも比較的コミュニケーションが取りやすいです。これは4年制大学(例えばUBCと比べると、僕がこれから取るBusiness のクラスは定員が200人だったりする)のそれと比較するとアドバンテージかもしれません。
2.フレンドリーな講師陣
2.に関してこれは1にも付随しますが、クラスサイズが小さいため講師との距離が大変近いです。そのため僕は課題やエッセイに関して分からないことや質問したいことがあれば、office hours*1を利用してそれらの質問をしていました。中にはかなりフレンドリーな教授もいるためoffice hours 意外でも気軽に会える教授もいました。よく言われる話ですが、基本的にコミカレの先生は自分の研究よりも学生に教えることに関する方が熱意のある方が多いです。そのため些細なことでも親身に相談に乗って下さる先生が多かったです。中には、テスト前にホワイトボードに自分の携帯番号を書いて、「テスト勉強で本当にヤバくなったらこの番号にかけろ!」とすごく優しい?教授もいました(笑)。
(コミカレ時代の最後のタームペーパー*U.S Politics アメリカ政治の授業にて:写真は最後のページのコメント欄だが、全ページにぎっしりとコメントが書かれていて非常に学習の参考になった。普通の4年制大学でコメントがここまで書かれて却ってくることは中々ない。)
3.色んなタイプの生徒が集まるコミカレ
最後に3に関して。これは僕の個人的な印象論になってしまいますが、現地のコミカレに通ったことによって幾つか気づいたことがあります。それはコミカレには色んな人がいるということです。当たり前といえば当たり前ですけれど、コミカレには様々な層(学力や目的の違い、またリアルなお金や経済力からくる貧富の違い)の人がいて、実際にその場所にいることによって、そういった違いをリアルなものとして感じていました。
これはある程度有名な大学に入ってしまうと、コミカレほど感じる機会はないのかと思います。なぜなら有名な大学にはそれなりに学力があって、多少の差異はあれど似たような価値観やバックグラウンドがある人たちが集まっています。もちろん北米の大学という時点で学生の人種や元の文化が違うなどの差異は当然ありますが、ここで僕が言っているのはそういう要素からくる差異ではなくて、学生の能力のバラつき度合いからくる差異です。
日本人に分かりやすい例えを用いるならば(個人的にこの例えは嫌いですが)、同じような偏差値の子たちで集まっているグループの方が、それぞれ上下バラバラの偏差値の子たちと集まるグループよりも何となくお互い分かり合いやすいといった感じでしょうか。コミカレではまさしくそれぞれ偏差値*2も目的も全く違う子たちが同じキャンパスにいるという環境でした。
僕が通っていたDouglas Collegeにも色んな学生がいました。僕みたいにUBCなどの4年制大学に編入したい子たちもれば、看護師や整体師やスポーツマッサージ師などの専門職を希望とする子たちも多くいました。専門職希望の子たちは基本的にそれ専用のプログラムを受講しますが、それでもプログラムの必修の英語や数学の授業で彼らと同じクラスを受講することもありました。
また高校卒業後にUBCやSFUから合格通知が届いていたにも関わらず、学費の節約*3のためにあえてコミカレで2年間勉強してからUBCに編入するカナダ人もいました。彼らは恐らく家庭が裕福でないが、勉強が物凄いできる苦学生タイプでした。
当然コミカレにはチャランポランもいます。いつも同じメンツでバカなことをして勉強をそっちのけにして何が楽しんだかか?という感じのグループです(笑)。
チャランポランがいても僕がいても、コミカレは世間が思うほどバカではない
このように僕がいたコミカレでは色んなタイプの学生がいました。そうした全く違うタイプの学生が集まる中で、僕自身大げさかもしれませんがカナダの社会の縮図を見れた気がします。その経験はカナダで中学、高校の経験をしていなかった自分にとっては非常に意味があるものでした。もし仮に高校からストレートでUBCに入れて、留学生活の全てがUBCに完結していれば、上記のような縮図を恐らく感じれれず、UBCでの価値観が自分の価値観として残っていたと思います。しかし、コミカレで学習出来たことによって留学生、現地カナダ人に関係なく色々なタイプの学生と関われたことは今でも財産として残っています。
昔、日本に一時帰国していたときにある人に留学先の学校を尋ねられ、現地にあるコミカレと答えると、
「コミカレなんて行ったらマリファナやっている奴ばっかりで日本に就職先なんてねえよ。」みたいなことを言われました。
はっきり言います。違います。その方はカナダに少し滞在経験がある人でしたが、現地の学校に関して全く知識がありませんでした。確かにチャランポランもいたけど、一生懸命、編入や自分の勉強の目標目的に向かって努力をしている学生も数多くいました。
だから、コミカレがそれこそダメなんた全く思わなかったし、付き合う仲間や同士を選べばどこに行こうと充実した学生生活が送れると思います。
そういう意味では留学に限らず進学に関しては、どこに行くかというよりもそこで何を一生懸命やるのかという話の方が大事な気がします。そう思わせてくれる環境がコミカレにはあったと思います。
Finally, what's next? :次回予告
今回はコミカレの良さに関して僕の個人的な意見も踏まえてシェアさせて頂きました。次回は僕がUBCに入るまでにどのように勉強してどんな授業を履修してどんな成績だったか(ちなみに僕の成績は本当大したことないです。むしろこんなもんでも入れるのかって思って頂けるように公開するつもりです)に関して書きたいと思います。次回はもう少し早く投稿できるように頑張ります!
to be continued
*1:学生が教授や講師陣に質問に行ける時間帯 Office Hoursとは - コトバンク
*2:北米に偏差値などの概念はない。あくまでたとえとしての表現
*3:一般的にコミカレにかかる年間の学費は4年制のそれとくらべると3分の2程度に抑えられる