Ouch!: カナダで大ケガした件について。海外での不測の事態に備えよう!
- Why did I get injured?:サッカーで足首骨折zzz
- カナダの病院:初診の際に必要なものと心構え
- 診断後、what's next? カナダと日本の初診においての制度に違い
- 手術が必要?What should I do ?!
- 日本で無事手術終了:UBCでの新学期と現地でのリハビリへ
- What's next ?
Hello, everyone!
皆さんこんにちは。夏休みも終わり東京も少しづつ過ごしやすい気候になっているかと思います。
実は私現在訳あってつい先日まで日本に緊急帰国しておりました。どうしてかって?それはこの写真を見て頂ければ分かるかと思います。
Why did I get injured?:サッカーで足首骨折zzz
どうして松葉杖?の状態になってしまったのか。はいサッカーでやってしまいました。ファイナル(期末試験)が前日に終わり、気分は有頂天。翌日に自身がが所属する社会人サッカーチームの練習を翌日に控える中、UBCの草サッカーコミュニティで試合形式の遊びのサッカーに参加していました。試験勉強であまり体を動かしていなかったにも関わらずかなり体はキレていて良いプレーを連発(自分で言うか(笑))、完全に調子に乗ってました。試合開始後20分後、時が来ました。はい。ちょっと表現が痛いので不可解な方は数行読み飛ばして下さい。ボールを追い始めようと動き始めた瞬間体重と逆の方向に左足を「グキ、、、」あまりの痛さにそのまま倒れしばらく悶絶していました。すぐさま仲間が駆け付け自身を囲みます。彼らに容易に自分の足を触らせないように自ら「I think it's broken,,,多分折れてると思う」と声をかけ友人に慎重にスパイクを脱がせてもらいました。自力では当然歩けず肩を借りてもきつかったので大男三人にお姫様抱っこでベンチに運んでもらいました。(今考えるとすぐに救急車呼んでもらえば良かったかも」
しばらく足が痛いというよりはショックで脱水症状気味になってずっと呼吸を整えていました。落ち着いたらたまたま一緒に来ていた親友が車で来ていたのでとりあえず寮まで送ってもらうことに。
友達は薬剤師の子で僕の足の腫れをみて、とりあえず一晩様子をみて明日朝にも痛みが引かなければ病院に行こうと言われました。
「OK, I'll let you know if it still hurts: 分かった、まだ痛かったら知らせるよ」と彼に伝え取りあえず彼には帰ってもらうことに。ただ彼が部屋から出て行った直後から左足首がみるみるうちに腫れていきます。イメージで言うとテニスボール二つ分くらい、、、
「これはヤバイ」と思い、考えた結果寮に入る前まで3年半お世話になったホームステイのお母さんに藁にも縋る思いで電話をすることに、、、
「Hi, how are you doing? Sorry for the sudden call, but I just need your help. I think my left ankle got broken from playing soccer, and I think I just need to go down a hospital right away, so could you come and pick me up and bring me to a hospital?
: 突然連絡ごめんね。ちょっと今助けが必要なんよ。多分足首サッカーで骨折しちゃってこの感じだとすぐ病院行かないと行けないと思うんだ。それで悪いんだけど(車で)迎えにきて病院まで連れってくれないかな?」
かなりアバウトですがこんな感じでお母さんに連絡。ちょうど彼女の買い物が終わったらすぐ駆け付けてくれることになり一安心。この時点で折れていると仮定した状況で(実際折れていました)、自力での移動は物理的に不可能。車がないと何もできない状況でした。たまたま空いていた同じ寮の建物に住んでいる友達にも手伝ってもらい(一人は寮から松葉杖を借りてきてくれました、感謝!)、地上に降りてお母さんの車に無事合流。車で移動といっても大学内に総合病院があるので役5分で到着。慣れない松葉図杖で何とか受付に到着します。
カナダの病院:初診の際に必要なものと心構え
とまあ無事に病院には着いたんですが、ここで皆様にも万が一の際を考え、大けがや体調不良の際に病院への駆け込む際に必要なモノと心構えを簡単にまとめてみます。
大学生としての僕の立場でいうと必要なものは主に2つです。
一つはパスポートや学生証などの身分証明書。生年月日と顔写真が同一面上に確認できるのなら何でも良いのですが、パスポートがベストかと思います。
もう一つはMSPカードというってBC州内で利用できる保険証のようなものです。このカードは滞在期間が半年を過ぎる方は必ず申請しなければならない保険証です。
一度このMSPカードが発給されると毎月約75ドルほどの支払いをしないといけないんですが留学生など長期滞在出BC州にいる方は必ず払ってください。(オンラインでBC MSP payment で検索するとサイトでクレジットカードでオンライン決済ができます:
Small Business and Revenue - Make a Payment) このカードを持って保険料を納めていれば基本的な治療費は全て州が負担してくれます。
以上基本的には身分証明書とMSPカードを持参していければ初診の病院でも大丈夫です。
カナダの病院の待ち時間は長い
ここで僕の体験談に戻るんですが,UBCの緊急病院(ER)の入り口に入るとまずは受付を済ませます。先ほどの身分証明書とMSPカードを提出後簡単な手続きを終えた後は中で待たされます。この待ち時間が非常に長い。僕の場合はドクターがまず初めに僕の足首の状況をチェックしてX線の写真を取るように案内されます。このX線の写真を撮り終えるまでおよそ90分。でそのあとに医師が来て状況を説明し終えるまで役2時間かかりました。ERで見てもらうためには日時にもよりますが基本的には3時間は病院に拘束されます。ですのでやはり辛抱を要しますね。
覚えている範囲でドクターと交わした会話でよく聞かれるフレーズはこんな感じ
Do you feel any pain here? -ここ痛いですか
-Yes (痛かったら)、No痛くなかったら
Do you feel any pain other than an ankle?-足首以外に痛いところあります?
-Yes, 痛い場所の名前 is painful
Do you have any allergy? :アレルギーは何かありますか?
-Yes(あれば), I have an allergy against アレルギーの物質
No (なければ)
Are you on medication?: 今何か処方中の薬はありますか?
-Yes (あれば), I am taking (薬の名前)
No (なければ)
Have you ever been hospitalized before? :以前に入院したことありますか?
-Yes, I was hospitalized (入院した時期、e.g, I was hospitalized in last May )
-No (なければ)
X線の検査の結果ドクターが来て、開口一番「I am afraid to say your left ankle is broken and we could also see some tore ligament: 残念ながら左足首が折れていて靭帯の損傷もみられます。」
このligamanet っという単語、聞いた瞬間僕は知らない単語だったので、帰宅して調べてみると靭帯とでてビビり、さらにtore ligament とググると「引き裂かれた靭帯、、、、、」と出てきました。ただ骨が折れてるだけだと楽観視していましたがこのグーグル様の表現にはいささか冷や汗をかきました。
このように病院では特に体の部位に関する専門用語の英語が飛びまとうので細心の注意が必要です。こいうときこそ普段よりゆっくり丁寧にコミュニケーションをとることが重要です。
診断後、what's next? カナダと日本の初診においての制度に違い
医師に診断左足首の外果骨折と靭帯損傷と診断されて応急処置をほどかされた後(ligamaent という単語が靭帯とは知らず聞いていたので完全には把握していなかったのですが(笑))次に重要なのはどのような治療方針があるのかということです。
ここで一番の違いはカナダでは初診の際にいきなり専門医には診てもらえないとうことです。簡単にまとめたものを下に記してみます。
日本の場合
怪我、病気の発症➡掛かりつけの専門医に直行➡専門的な治療開始➡必要があれば転院をし外科的治療を受ける
カナダ(ブリテッシュコロンビア州)の場合
怪我、病気の発症➡一般のERまたはファミリドクターに直行➡専門医への病院へ紹介状の発行➡紹介先の専門医にて初診をうける➡専門的な治療の開始
これどいうことかというと僕のケースでいえば足首の怪我なので日本ではすぐに整形外科に直行できるのですが、カナダの場合にはそれが出来ず一般の救急病院(ER)かファミリードクターという腹痛から骨折まで病気、怪我類には全てに対応できる医師のもとにかかります。ただ彼らは専門医ではないので初診の後の専門的な領域に治療が及ぶ場合は紹介状という形で専門医に繋ぐことになります。もちろん生命に関わる場合や病状が深刻の場合は紹介状のステップを飛ばしすぐに必要治療プロセスに進みますが、そうでない場合は紹介状で紹介された病院に患者自身がアポを取って診断を仰がなければなりません。
因みに紹介状は英語でreferal,整形外科はorthopidic と言います。
参考までに日本とカナダの医療制度に関しての記事もご参照ください。
カナダのバンクーバーで実体験。海外と日本の医療制度はここが違う!|ゴリ薬コラム|ブログ|ゴリ薬
(自身の実際のX-線画像:日本での術後に撮ったものです。左が術後、右が術前です)
手術が必要?What should I do ?!
初見の際にERのドクターからはかなりの確率で手術が必要と言われました。まずそこでがっくりきましたが今度はどの整形外科で手術をしてもらえるのかという問題になりました。結論から言うと今回は日本に一時帰国してスポーツ整形外科で手術を行いました。
以下に今回日本で手術を受けた理由を簡単に記してみます。
- 日本の方がカナダと比べてスポーツ整形外科が充実している
- 初診から手術まで短期間の間に完結する。
- やっぱり外国で手術は不安
あんまり詳細に述べることはできないのですが、やはり人口がカナダの4倍近くある日本では必然的に病院の数も多く各病状に対する専門医の数も多いです(特に東京などの大都市の場合)。また自身が怪我をやってしまった時期はちょうどカナダでいうsummer vacation に当たり多くのスポーツ整形外科が休暇中というある意味アンラッキーな状況でもありました。次に日本に帰国した方が入院から手術までの期間が確実に読めるという状況も帰国の決断を後押ししました。そして最後にはやはり異国の環境で自分の身体にメスをいれるというのは心理的に少し不安だったかもしれません。
ただ上記の日本国内での帰国、入院の手配を親の協力もありながら進めていく間に、カナダの整形外科でも一応コンタクトは取りました。
やり取りを簡単にまとめてみると
Hello, my name is Takashi and I got a referral from UBC emergency hospital last Friday. I got my left ankle broken and also tore some ligaments. I would like to make an appointment as soon as possible.
:こんにちは。タカシと申しますが、先日にUBCの緊急病院から紹介状を頂きまして、左足首の骨折と靭帯を痛めてしましまして、出来るだけ早くの(診断の)予約を取りたいんですが、可能でしょうか?
という感じで名前と紹介元の病院を特に強調して伝えます。そうすると紹介先の病院にデータが行き届いている状況ですので、病院側の方もすぐに状況を把握していました。
ただ返事が
We can put you on thursday 8:30 am: 木曜日の朝8時30分に予約を入れられます。
電話をする時点で月曜日の朝イチでしたので木曜日というのは自身としてはもっと早く診てもらいたい、、、念のためプッシュしてみました、
Are you sure that's the eariest appontment you can put me thorugh ?
この日時が最短の予約になりますか?
Unfortunately, yes.
残念ながらそうなります。
このやり取りを終えた後に親や友人が勧めていた日本帰国のオプションに完全に切り替えました。どうしても手術を新学期前までに終わらせたかったからという理由とこのままこの整形外科に診てもらえてもすぐに手術をしてもらえる保証がなかったからです。
また帰国便の手配後に最初にいったUBC emergency hospital に戻って最初に撮った足首のx線のデータと診断書を貰いました。
以上まとめてみると
帰国に至るまでのプロセス
足首負傷➡UBCのERにて初診、応急処置、整形外科への紹介状発行➡親に連絡➡日本の整形外科にも連絡➡カナダの整形外科に連絡(初診まで2,3日待たなければならない、この時点でカナダでの治療を断念➡加入している海外渡航保険の現地支社に連絡及び帰国便の手配➡帰国➡東京の総合病院スポーツ整形外科にて受診、手術入院の手続き➡手術成功2日後に退院!➡手術後10日にUBCでの新学期に備えカナダへ戻る
日本で無事手術終了:UBCでの新学期と現地でのリハビリへ
大まかに上記のプロセスで日本に帰国し無事に手術を終えることができました。全治半年かかるような大けがは初めてで毎日松葉杖での生活は正直しんどいですけど、この怪我を通して幾つか気づかされたこともありました。月並みの言い方にはなりますが人は決して1人では生きられないということです。怪我を通してバンクーバーの現地で助けてくれる友人や3年半お世話になったホームステイのお母さんの存在の有難さを痛感しました。彼らなしでは骨折後相当落ち込んでいたと思うし彼らの助けがあったからこそあまり不安を感じることなく怪我直後の時間を過ごせたと思います(しかもホームステイのお母さんは何とダウンタウンの病院の整形外科でナースをしていたので、かなり有益な情報を毎回頂いています)。また両親をはじめ帰国に尽力してくださった方や手術を担当してくだあった担当医の方、及び術前術後にケアをしてくださった看護師、トレーナーの方々には感謝してもしきれません。
お陰様で今このブログを投稿している時点で無事にバンクーバーに戻りUBCの新学期に1週間遅れて合流しました。松葉杖で広大なキャンパスをゼーゼーいいながら汗びしょびしょになりながらも何とか頑張れそうです。あとはキャンパスの中にあるリハビリ施設でこれから徐々にリハビリを開始していく予定です。今学期は就活も活発化してかなりやることもあってこの状況もあり大変厳しくなりそうですが、ある意味自分がこの状況で試さられていると思うので精一杯また効率良く頑張ろうと思います。
What's next ?
今回は自身の痛ーい経験を元にバンクーバーでの医療制度を簡単にまとめてみました。
最後に言い忘れましたが長期海外滞在になる場合は必ず日本の保険会社の海外渡航保険に入られることをお勧めします。今回の僕の治療費もほぼ損保ジャパンさんにカバーしてもらう予定です。もう一つは激しい運動をする前は必ず入念なストレッチをしましょう。言われてみれば当たり前ですが、当日僕は確かにこのストレッチをおろそかにしていました、、、whatever happend, haapend。起こってしまったことはしょうがない、とにかく今向き合えることに忠実に前向きに頑張りましょう!
これからもこのブログを通してカナダでのリハビリや、学校の様子、そして就活の模様を随時アップしてきたいと思います。 Thanks for reading, see you next time !