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Interview with Naoki: 東大行くなら留学しようぜ!

UBCで出会ったスーパー東大生にインタビュー!

皆さんこんにちは。最近は蒸し暑い日々が続いていて、外に出るのも億劫になる日々が続きますね。このブログの投稿のペースも暑さとともに、若干夏バテ気味ではありますが、、、、

今回もインタビュー企画の投稿をしていこうと思います。

今回のゲストは現在東京大学法学部に在学中のNaokiさんです!

Naokiさんは筆者がUBCに在学中の2018-2019年にUBCに交換留学し、前期の学期では同じPolitical Science (政治学)を受講した関係から、今でも親交がある仲です。

東大入学後、HLAB(インタビュー内に内容掲載)という教育系NPO団体の学生代表を務めた後、UBCにて1年交換留学を経験。その後就活を経て、来年から外資系投資銀行で勤務される予定です。

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輝かしい経歴に加え、第一印象も好印象かつ爽やか。そんなこちら側が嫉妬する要素しか持ち合わせていないNaokiさんですが、(そういった交換留学生を含めた人材ともフラットに出会えるのがUBCの魅力だとも思います。)今回のインタビュ―要望にもお忙しい中、快く応じてくれました。

そんな東大生Naokiさんとのインタビュー企画。今回もPart I,IIからなる2部構成。他の方々と同じように、Part IではNaokiさんのバックグランドやUBCに留学するまでの経緯を中心に、Part IIでは、留学を経てのキャリア感の変化や外資系投資銀行に内定が決まるまでの経緯を中心にお送りしていく構成です。

それでは今回もお楽しみください。

 

 

UBCに交換留学するまで:視野が広がったきっかけ

ーまず簡単な自己紹介をお願いいたします。

東京大学法学部4年Naokiです。2017年の9月から2018年5月までの期間、UBCに交換留学をしていました。趣味はNetflixと旅行に行くことが好きです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

ーこちらこそよろしくお願いいたします!まずは交換留学に至るまでの経緯に関して、東大に入られてから元々留学願望はあったのですか?

元々大学に入学する以前に、そうした気持ちがありました。ただ経済面や当時の英語力という点から、日本で4年制の大学に入るまでは留学はないのかなあとという気持ちになりました。

ー大学に入学する前には留学したいという気持ちがあったのですね。何か具体的なキッカケとなるような出来事はあったのでしょうか?

実は中3と高3の夏に父親から「イギリス行ってこい」という感じでいきなり言われまして、自分の視野を広げるという目的で、イギリスのサマースクールに参加した経験があるんです。

ーいきなりですね。そのサマースクールはどのように探したのですか?

最初は親が見つけてくれたISSという留学斡旋センターの事務所に行き、彼らが紹介してくれたイギリスのサマースクールの概要を聞いているうちに、すっかり気に入りそのサマースクールに参加することを決めました。実際に参加してみると、参加当初までの世界では考えれないような、多様性のある世界に触れることができ、そういった経験を大学に入ってからも出来るようになりたいと思っていました。

ーただ、大学に入られてから交換留学までに行かれるまでの経緯として、また何か別のきっかけがあったと思うのですが、その辺りはいかがでしたか?

大学入学以降3年時で交換留学に行きたい思いがあり、そうした前提で行動していたので、大学入学後に何かこれっというような転換期になる出来事はなかったと思います。

ただ大学入学以降感じたこととして、日本の大学の学部4年というのが極めて短い期間であるということ。日本では学部入学して2年も経たないうちに、早い人では国家試験対策や就活を始めてしまう。それを考えると、純粋に「学生」として楽しめる期間はすごく短いのではないかと思い始めました。そうした考えと元々思っていた留学への想いが重なって、1年自分の学部期間を延ばして、留学に行こうという決断に至りましたね。

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ー素晴らしいですね。Naokiさんみたいに良い意味でゆとりを持たれるスタンスを持たれる方って大学特に東大とかだと少ない印象があるのですが、ご自身がそういようになれた理由みたいなものはありますか?

確かに自分は高校の同級生とかと比べるとかなりリベラルな方かもしれません。ただ元々のきっかけとしてあるのは、中3、高校1時に行ったサマースクールで色々なバックグラウンドを持つ経験の方と会ったのがあります。もう1つは大学入学後に入ったサークルが海外大の学生と交流するサークルだったのですが、そのサークルの東大側の仲間にどちらかというと刺激を受けました。

 

サークルに所属する先輩や仲間が、自分が考えてきた方向性と全く違うことを考えいて、同じ日本で育ちながらも、そうした違ったことを考えている人たちにサークルを通して出合えたことも、別のきっかけとしてあると思います。

ーそのサークルは具体的な活動はどのような感じだったのでしょうか?

HCAPというハーバードの学生と交流するサークルで、少人数だったんですけど、メンバーそれぞれが、弁護士や建築家や医者など様々なビジョンを持つ人たちに囲まれて、高校まで見ていた自分の世界は狭かったんだなあと感じましたね。そうした経験を重ねていくうちに、必然的に違ったモノをみることへの抵抗感が減っていく感覚がありました。

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ーそうしたリベラルな姿勢と元々持たれていた海外志向があってこそ、留学を実現できたのですね。後もう1つお聞きしたいことがありまして、NaokiさんといえばHLABという団体を勢力的にやられていたことが印象に残っているのですが、その経験も少しお伺いしていこうと思います。

HLABでの経験: 学生代表として精力的に活動

ーHLABに入られた経緯としてはHCAPの経験が経緯としてあるのでしょうか?

厳密にはその2つの組織は直接的には関係はないのですが、HCAPの4期生時にハーバード側に当時HLAB創設者の小林亮介さんがいらした関係で関連性があることを知り、また自分の同期にも、彼らが高校時代にHLABのサマースクールに参加しており、HCAPのサークル活動に関わることで、必然的にHLABの存在は認識していました。

(Hlabの公式サイト。概要・内容は下記記事に譲りますが、海外トップ大の学生が日本の高校生を中心に将来のキャリア・教育オプション提供するプラットフォーム。主に毎年夏に全国各地でサマースクールや著名人によるセミナー企画を実施している)

kininarukotomatome.com

ーなぜHCAPに入られたのですか?

大学1年時の自分の怠惰な過ごし方がきっかけになりました。周りに流されるように楽単を取り、友達にカラオケを誘われれば、授業をサボってカラオケに行ったり、とても自分の大学の環境をフルに活かしているとは言えないような過ごし方をしていました。

そんな時に自分の過去を振り返るタイミングがありまして、今までは周りの人たちがみんな行くからという理由で東大に進学し、進学後に重要な具体的な将来のビジョンもないまま過ごしていて、そういった状態が今モヤモヤしている状況のボトルネックとしてあるのではないかと思い始めました。

そうした周りに流される癖をなくしたいという想いと、1年目にはHCAPという国際交流のサークルの経験経て自分はどんなバリューを出せるのかという軸を掛け合わせた結果、HLAB1年やってみようかという決断に至りました。

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ー1年目のモヤモヤした時期を経て、2年目、3年目のHLABでの精力的に活動する期間があり、交換留学を迎えたのですね。やはりHLABを通して留学に行きたいという気持ちは強まったのでしょうか?

それはすごく思いましたね。HLABの創設者の小林亮介氏が常々海外の大学について楽しげに語っているのを見て、純粋に良いなあと思いました。元々は海外に長期間いることへ若干恐怖心みたいなものをもっていましたけど、周りのHLABのメンバーを見ているうちに「自分でもできるかもしれない」というような気持ちが芽生えました。

ーHLABでは学生代表までやられましたよね。それくらいHLABでの活動を精力的にやられていたということでしょうか?

そうですね。2016年でHLABのメンバーになり、2017年に学生代表を務めさせていただいたのですが、16年の1年の活動を経て、当時の代表に17年の学生代表をやらないか?というようなお話を受けて、最終的にお引き受けした形になりました。代表としての具体的な仕事の内容としては、組織運営に携わる会計部などの各部門の統括で、全体の部署を統括しながら、上手くマネジメントしていくことが求められる感じでした。

ーその経験を通して国際感覚とマネジメントスキルの両方を得られた感じですか?

代表をやっていたときはひたすら後者の方ですね。

ーそんなHLABでの活動が忙しいときに、UBCへの交換留学が決まったのですね。

そうですね。2年目に学生代表としてマネジメントに尽力していた分、少し休みたいなあと思っていたので、ちょうど良かったかもしれなかったです(笑)。

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UBCを交換留学先にした理由

 ーここからはNaokiさんのUBCの経験に関してお聞きしていこうと思います。まず数ある交換留学先の候補の中から、NaokiさんがUBCを選択した理由を教えてください。

前提としては、自分の第一外国語である英語圏で留学先を探していました。後は世界ランキング上位の学校に留学した方が、自分が求めている経験ができるであろうという考えもありました。そうした関係から絞られた候補として、アメリカのUniversity of Washington, John’s Hopkins University, Princeton University,イギリスのUCL, それとカナダのUBC, UofT (University of Toronto) が残りました。

その後、政治学を勉強したいなおかつ、日本と違った体系で政治学を学びたいという考えで、イギリスという選択肢はなくなりました。で残ったのがアメリカとカナダですが、、、、、、、、、

ーそれは絞るのは難しいですね。

そうですね。ただ面接時に僕が言っていたこととしては、日米関係というのは切っても切れない関係であり、日本の外交の行方はアメリカ次第な部分であることは事実である一方、そうした関係の学びを深める上でより重要なのは、アメリカに直接行って動向を調べるのというよりは、日本と似たような第三の国がどのように(アメリカを)見ていて、どのように付き合っているのかということを、実際に行き理解を深めることだという考えに至りました。

 ー素晴らしい視点ですね!それは留学の面接官にもかなりささったでしょう。

そうですね。その考えを持ってからは、カナダに行くことへの納得感がありましたね。

 ーで残ったのはUBCバンクーバーとUofTトロントの訳ですが。

それは気候一択です(笑)。さっきまでの話が台無しになってしまうかもしれないですが(笑)。後はトロントと比べるとバンクーバーは西海岸で、気候が温暖で過ごしやすいし、街も東京と大分雰囲気が違うと。トロントのキャンパスはダウンタウンにあるので、東京と違う環境で勉強したかった自分に自分にとっては、バンクーバーの方が魅力的に映りました。

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ー後個人的にUBCを宣伝させていただくと、UBCはアメリカの大学よりは倍率が低いのも関わらず、大学の国際ランクや環境面である程度レベルが担保されているという意味では、非常にオトクな大学だと感じています。

そうですね。全方面でちょうど良い大学だと思います(笑)いや留学するなら西海岸が本当に良いと思います!

ー 奨学金とかどうされましたか?

これはかなりおススメなのですが、経団連のグローバル人材育成奨学金が良かったです。選考はあるのですが、応募者全体の中から30人が選ばれて(大学問わず)、選ばれれれば、留学前に一括で100万円が支給されました。

ーそれはめちゃめちゃ良いですね。

100万が一括でくるので、滞在期間によってコスパの部分に影響はありますが、自分の場合は滞在期間が8カ月だったので、平均すると月約12.5万円貰えましたね。さらに期間中には簡単なレポートが2回とかの提出で済んだので、留学中の負担もそこまで多くなかったです。後帰国後に経団連主催の就活セミナーみたいなものに招待がきて、帰国後にコネクションが出来たのも良かった点の1つです。

UBCでの印象:日本の大学との違い

ーではUBCでの印象と印象に残っているアクティビティや授業はありましたか?

第一印象は純粋にキャンパスが大きいなと感じました。端から端まで歩いて20分ほどかかるほどの自然豊かな広大なキャンパスは、事前に情報として把握していたとはいえ、想像以上でした。アクティビティとしてはほぼ毎日ジムに通っていました。後はハイキングなどのアウトドアが本当に充実していて楽しかったです。

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ー中々アウトドアですね。ハイキングとかだと交換留学生は9月とかに行くのがおススメですかね。

そうですね。自分もその時期にルームメイトなどの友人を誘って学校の近くの山に登っていました。ハードな時は16時に授業が終わって、寮に一旦荷物を置いて、そのまま近くの山に登りに行ったこともありました。後は冬でも近くの山にスキーやスノボに行けるのも良かったです。

印象に残っている授業としては、POLI 380 Quantitative Methods in Political Science が挙げられますね。定量的に政治のコンセプトを統計ソフトを用いながら理解を深めるのは、新鮮な感覚でしたね。

ーそういった授業は東大にはないのですか?

修士マスターに進む学生用にはあるのですが、学部生用にはないですね。後は政治などを通常は言語化してだらだらと御託を並べて片付けがちな要素を、無理やりにでも定量的に説明するという学問思想は個人的には好きでしたね。

ーそういった概念は新鮮だったんですね。

 後はサボり方を覚えましたね。(笑)

ーサボり方?(笑)

その授業を通してグループワークで友達に分からないところを聞いたり、ラボでTAに聞いたりする姿勢を学びました。

ーそういうスキルは留学時、もっと言うと生きていく上で必要なスキルですよね。東大との環境の比較で何か大きな違いはありましたか?

東大では基本的には期末試験の1回で成績が付けられるので、日々のグループワークなどの機会は基本的にありません。ですからそうした日々の学習へのスタンスには違いがありましたね。

ー具体的に1週間ごとのような短いスパンで課題やテストが4カ月の間にあるUBCのような大学での留学生活をどのように感じましたか?

新鮮に感じましたね。個人的には良い面と悪い面の両方を感じました。良い面としては、定期的に自分の成果物を出すので、コンスタントに自分の努力が反映されて、学習の指標としては役に立ちました。一方で、コンスタントに成果物を求められるので、常に評価されていることへのプレッシャーはありましたね。東大だと期末シーズンになるまでで授業だけ受けてという感じで、期末シーズンになると思いっきり勉強するという、季節労働者のような感じでした。ですから、そうした違いに対して好みは分かれると思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

今回のパートではNaokiさんが東大入学以降UBCへ交換留学をするまでのプロセスを中心にしたパートをまとめてみました。

NaokiさんのバックグランドやUBCに留学されるまでのプロセスに加え、学生サークル、そしてHLABでの精力的な活動は、特筆に値する点だと思います。もし留学や自分の世界観を広げてみたい!と思っていらっしゃる高校生は、HLABのサマーキャンプなどに参加されるのも、貴重で今後の人生の指針になるべく経験になるかと思います。

またこのインタビューを通して個人的に感じたことは、Naokiさんは東大生の中でも非常にオープンマインドで、ベクトルがグローバルに外に向いているタイプの方であるということです。個人的な思いとして、東大生という日本で一番の頭脳を有している集団だあるからこそ、より多くの東大生がNaokiさんのようにベクトルを外に向け、留学されるようになればいいのになあと(東大生だから留学するべきという議論もいささか偏見しかないかもしれませんが)感じました。

さて、次回もNaokiさんのインタビュー企画Part II。今度は、Naokiさんのキャリア感の変化や、外資系投資銀行に就職を決めた背景を中心に伺ったパートをシェアしていこうと思います!

それでは今回はこのあたりで。 

                                   Chao!