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Interview with Joe: 帰国子女こそ日系に就職すべし!

Joeさんインタビュー後編: 第一志望のメガバン・グローバル職へ

皆さんこんにちは。Kagawaです。

今回はJoeさんのインタビュ―企画の後編です。

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今回もJoeさんのインタビュー企画。見た目に反して中身はとても真面目な一面が見受けられるインタビュー内容となっております。

JoeさんインタビューpartI はこちらから!

 

前編ではJoeさんの国際色豊かなバックグランドやUBCでの経験などを中心にフォーカスを当てましたが、後編であるpartIIではJoeさんが第一志望であったメガバンでのグローバル職の内定を勝ち取るまでの経緯や、その過程における苦労したお話に焦点を絞って、みなさまに共有していこうと思います。

それでは引き続きお楽しみください。

金融・メガバン業界へのこだわり

ーではテーマを変えて就活時のお話を伺いたいと思います。もともと金融業界を見られていたのですか?

Joe

そうですね。その中でも基本的に日本のメガバンクしか見てなかったですね。

ーそれはなぜでしょうか?

父親がメガバンクで海外転勤を多く経験していて、僕もそういう人生を歩みたいのと、子供にもそういう人生を歩んで欲しいと思ったからですね。

あと付け加えるなら、僕自身日本に留まるのが嫌でしたので、そういった意味でメガバンのグローバルコースなら、コース名からも海外へ行きやすいのではないかという考えがあって、メガバンをみていましたね。

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 ー海外に行くといくという目的を果たす上では金融以外などの業界でも可能だと思うのですが、それでもなぜメガバンへのこだわりがあったのでしょうか?

基本的にメガバンは駐在に行くまでのスパンが早いです。メーカーでは確かに駐在はあるのですが、1つの駐在先に留まるケースが多いです。その点メガバンなら、駐在を経験できながらも、比較的短期間で駐在先を変えられるというメリットがおおおうにしてありますね。僕自身幼少期に父親の転勤から、各国を転々とできた経験があるので、そういった短いスパンで駐在先が変わっていくようなイメージができたので、メガバンをみていました。

あとは成長している市場に行きたいという希望もありました。日本のような先進国ではなく、よりダイナミックな成長が見込める東南アジアのような発展途上国で働きたいイメージを持っていたのも、別の理由としてあります。

初めてのボスキャリからの挫折

ー最初、就浪するまでの就活はどんな感じでしたか?

Joe

まず、僕の就活のスタートとしては交換留学時に受けた11月のボストンキャリアフォーラムでした。ボスキャリでは交換留学生はメガバンにアプライすることはできないので、腕試し程度の気持ちで、業界を絞らず受けていました。浅はかな考えでしたね。当時はガクチカさえ準備していなかったですから、そもそも就活というものに対しての準備が全く足りなかったです。結果的には当たって砕けた形でそのボスキャリを終えました。

ーその後4月までのUBCでの交換留学を経て、6月の国内学生用の面接の対策をするために帰ったのですよね?

Joe

はい。当時はテストセンターが自分にとって1番の壁でしたね。日本の教育を2年しか受けていなかったので、できるわけがない、やれないと自分の中で決めつけていましたね。当時は現在の内定先の一次面接までは進めましたが、その面接で落ちました。当時も一応ガクチカとかも用意していたけど今ほど洗練はされていなかったです。

相手が聞きたいことへの理解が全く足りなかったですし、そもそも就活というものを自分自身完全になめていましたね。しかも当時の自分はスペックだけ見れば就活で最強だと思っていました(笑)。英語もできて日本語も話せて、いつでもどこでも自分は活躍できると勝手に思っていたし、周りの留学仲間も有名企業に内定していたので、当然自分も大丈夫だろうと思い込んでいました。

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ーなるほど。当時就活時に使える具体的なネタやエピソードは持っておられましたか?

Joe

持ってなかったですね。薄いガクチカだけ用意していって、もう具体的な準備をせずに、スペックだけで臨んだら壊滅しました(笑)。

ー1回目の国内選考を終えて、そのあとは東京サマーキャリアフォーラムやボスキャリにも参加されたのでしょうか?

Joe

そうですね。その後も東京サマーやボスキャリにも参加しましたけど、根本的には何も変わることなく、ただ内定がない焦りから業界問わず受け続けていました。完全に悪循環でしたね。僕の場合一般的ではないのが、ずっとキャリアビジョンは他の人より明確でした。メガバンに入って海外赴任したいというのは昔からずっと思っていたように。

ただそうした志望動機は強かったけれども、自己分析不足から自分自身のことを客観的に把握できず、結果面接官が求めてくる質問にも対応できないという点で苦労しました。当時は面接に落とされ続けて、かなり落ち込んでいましたね。

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就活時でのターニングポイント:ボスキャリからの自己改革

ーただ、そんなJoeさんも今年の国内選考で見事第一志望のメガバンの内定を勝ち取られました。今年成功したということは、どこかで転換期があったと思うのですが、具体的に何かターニングポイントになった出来事はありましたか?

Joe

ボスキャリ以降、社会人の人たちと話す機会を意識的に増やしたのが大きかったと思います。大学以前までに日本人の年上の方と日本語で話す機会というのがほとんどなかったので、そうした日本語でのコミュニケーション能力を鍛え上げないと就活は乗り切れないと思うようになりました。

具体的には企業の説明会やOne Day インターンなどに積極的に足を運ぶようにしました。あとは準備期間を長く確保できたのも大きかったと思います。本格的に就活の準備を再開したのは、ボスキャリが終わって2ヶ月くらい経った今年の1月の始めでした。同時に12月ごろには、外資系の人材会社にインターンとして働き始めましたね。

ーボスキャリから帰られて、すぐに自己改革をできたのは凄いですね。1月からの準備期間は具体的に何に重点を置かれてやられたのですか?

Joe

1月からはまず苦手なテストセンター対策を始めました。その時は結構忙しかったですね。というのも自分は同時に人材会社でインターンをフルタイムでしていたので。毎日9時から17時まで働いてから、ジムに行って19時くらいに帰宅して、毎日1時間テストセンターの勉強と1時間自己分析をしました。後は日本語にまだ自信がなかったので、日本語の本を意識的に読むようにしていましたね。

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ー相変わらずストイックですね笑

Joe

そうですね(笑)。1、2、3月は死ぬ気で自分を磨いていましたね。その期間を経て、段々と自分のことを客観的に見られるようになってきました。あと絶対内定シリーズの本は個人的に役に立ちましたね。自己分析を正しく始める上でいい指標になりましたね。

そうした期間を経て、3月のES解禁時にはかなり自信が付きましたね。解禁後は幾つの他業界の会社を受けながら、メガバンの選考に備えていきました。メガバンのESとテストセンターの締め切りは5月の頭までだったのですが、締め切りギリギリのゴールデンウィーク明け頃まで準備をしていましたね。後はメガバンの選考までに、インターンをしていた外資の人材会社からオファーを貰えたことで、心にゆとりを持てるようになりました。

ーその自己鍛錬をされた3か月間で飛躍をされた訳ですが、その期間中、自己分析として具体的に意識されていたことは何でしたか?

Joe 

1回目と2回目の就活時で変わったのが、1回目では一応自己分析をして、面接官の意向に関わらず、ただ素の自分を出していましたね。一方で今回は、相手が自分に対して聞きたいことに注目した上で、自分のストーリーやネタを織り交ぜながらも、相手が聞きたいフレームに合わせながら、相手が想像しやすいように意識的に話をするようにしましたね。

この考えは、自分がインターンをしていた人材会社での経験を通じて培われましたね。人材会社でしたので、自分も上司と一緒にお客さんの面接に入ることが頻繁にありました。そうした面接を見ているうちに、どんな話し方が面接官にとって効果的で、何がそうではないかというものを、感覚ながら身に着けられるようになりました。

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ーなるほど。人材会社でのインターンを通して、貴重な経験を積まれたのですね。そのインターンはどのように見つけられたのですか?

Joe 

友人の紹介です。ですから公に募集があった訳ではなく、本当にコネクションのおかげで見つけることできました。今思えばかなりラッキーでしたね。

ーJoeさんのように海外経験が長く、普通の純ジャパのように、留学時での苦労話も特にないという状況で、日系企業が求めるようなフレームワークで、面接にご自身のストーリーを落とし込むというのは難しいかと思うのですが、その点で特に意識された点はありますか?

Joe

そうですね。先ほどと重複しますが、質問に対して相手が求めていることは何かを常に意識するようにしました。例えば、面接官から留学の苦労話はありますか?という質問を前だったら直感で「得にないです」みたいな感じで話して、会話が終わってしまう(笑)。

そうではなく、例え直接的にそういう経験がなかったとしても、相手は苦労話を求めているわけなので、その点で無理やりにでも自分の経験からそういった事象を相手に伝えるようにしました。苦労話に関しては、僕はUBCでのウォールマートのケーススタディ時の話をよくしていましたね。

 ー自分のストーリーを織り交ぜながらも、相手に合わせるというのは素晴らしい姿勢だと思います。

Joe

後は弱点と向き合うようにもしました。僕は元々相手に教えを請うのがすごく苦手でした。でも就活を通して、自分の弱点やできないことに向き合わない限り、乗り切ることはできないと悟り、まずは素直になって自分と向き合うことを始めました。そこからは友人に相談したり、面接練習を手伝って貰ったりして、少しずつ成長していきました。その時もUBCで出会った国内大の友人の存在の大きさに気づきましたね。彼らも一緒に就活をしていたので、彼らに助けてもらいながら、二人三脚で一緒に乗り切ろうと思えたのは、自分にとってかなり支えになりましたね。

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日系企業がより多くのグローバル人材を採用するために

ー素晴らしいお話をありがとうございます。最後に1つJoeさんに是非お伺いしたい質問があります。Joeさんのようなバックグラウンドを持たれる方では、基本的に外資系の日本ブランチで働く層が圧倒的に多いかと思います。

ただ僕自身の持論としては、日系企業がもっと多くJoeさんのような国際経験豊富な人材を獲得するべきだと感じており、実際Joeさんの周りの方でも日系に行ってから、赴任などを通して海外で働きたいという層はいますか?

Joe

一般的には帰国子女の中でも大きく分けて、2つの選択肢があると思います。1つは日系企業に就職して、最初の数年前後国内に留まりながら、海外赴任をする道。もう一つは日本にある外資のブランチで、海外オフィスへのトランスファーへの確立はかなり低いながらも、国内でよりインターナショナルな環境で働くという選択肢。

僕の感覚だと後者を選ぶ人が、まだまだ圧倒的に多い気がしますね。彼らの中でも海外で働きたいという要望はあるとは思います。ただ日経企業への就職になると、会社へのカルチャーフィット面で、僕の周りの大勢の人が日系への就職を断念しています。僕自身も就職期間中に、「君はうちのカルチャーに合わないけど大丈夫?」みたいに言われまして。多くの帰国子女が日系企業とのカルチャー面でのギャップに困惑して、日系への就職を断念するケースが多いと思います。

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ーではどうすればより多くの帰国子女が日系企業で働けるようになると考えますか?

Joe

う~ん。そういう帰国子女にある意味気を使う採用方式を取り入れることでしょうか。例えば、僕の内定先のメガバンでもグローバル系の採用は、国内の総合職と別であるように。そういう採用チャネルでは英語面接などもあるので、帰国子女にとっても面接を受けやすい環境はある程度整っていると思います。

後はそういった人材を獲得するためには、企業側も候補者の日本語レベルにもっと寛容になっても良いと思います。僕のケースを取り上げると、あるメガバンの採用プロセスで日本語での小論文がありました。そこで書いた内容が候補者の中でも最低レベルだと言われました(笑)。

それでも、最終的に内定を頂けたのは、日本語能力が他者より多少劣っていてでも、海外経験豊富なバイリンガル候補をより多く獲得したいという、企業の採用への柔軟性の表れだと思います。後はテストセンターなども、英語でも受けられるような改革も、同様な理由で必要かと思います。個人的により多くの日系企業がそうした体制を整えるべきだと思っています。

ーなるほど。Joeさんならではの視点はとても参考になります。本日は長い時間どうもありがとうございました!

 おわりに:編集後記

いかがでしたでしょうか?

今回は海外経歴が長いJoeさんのインタビューをまとめました。

今回のインタビューではJoeさんが第一志望のメガバン業界の内定を勝ち取るまでの、苦労話に焦点を当て、シェアさせていただきました。

Joeさんのように海外歴が長くスペックが元々高いにも関わらず、就活時では自分自身を上手く企業側に伝えるためには、また別の角度からの努力が必要なことが良く分かるインタビュー内容でしたね。

ただ、1回目の失敗からしっかりと自己分析・改革を実行し、持ち前のストイックさと努力でその失敗をリカバリーされた姿はさすがとしか言いようがありません。

また今後益々必要でなるであろう、企業特に日系企業における、グローバル人材の採用に関する示唆も頂き、企業側にとっても参考になる内容だったと感じます。

次回も引き続き、今度は別の方のインタビュー企画を投稿します!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

それでは今回はこのあたりで

Chao !