My College Life in Vancouver :UBC ぶろぐ

カナダUBC留学✖キャリア情報@トップ企業✖その他いろいろ情報提供ブログ

Interview with Junna : 完璧なバイリンガルとして、日本でのIB教育を経てUBCに行く勧め

Interview with Junna Part I: UBCに進学するまでのプロセス

皆さんこんにちは!Kagawaです。Welcome back to our blog! 

今回は,また新たに新しい方をゲストにお招きしたインタビュー企画を更新したいと思います。

今回のゲストはじゅんなさん。

f:id:Taka1018:20190801173115j:plain

じゅんなさんは2017年にUBCを卒業し、同年10月から外資系コンサルファームでキャリアをスタートされました。その後2019年7月に外資系教育会社に転職され現在に至るというキャリアを歩まれている方です。

そんなじゅんなさんと私Kagawaとの関係についてですが、彼女はKagawaの大学の先輩にあたり(年齢は彼女の方が年下ですが(笑))、私の在学中に1つ同じ授業を共に受講した関係から、親交を持たせていただいている仲です。

綺麗でスマートな女性という印象で、成績が非常に優秀であったことや、バンクーバー総領事館などでの長期インターン、さらにオックスフォード大学への交換留学の実現などというアチーブメントから、僕の在学中でのロールモデルになった1人の方でもありました。

じゅんなさんという素敵なゲストをお迎えした今回のインタビュー。今回のインタビューは、特別に3回に分けて、お送りしていこうと思います。

Part 1ではじゅんなさんのバックグランドからUBCに留学するまでの経緯、さらにIB教育の特徴などについて語ってくださった内容をシェアしたいと思います。

 

それではお楽しみください!

 

 About Junna's Background 

―本日はよろしくお願いいたします。ではまず簡単に自己紹介をお願いいたします。

じゅんなです。生まれは日本ですが、2歳のときに父親の都合で、米コネチカット州に7年間いました。その後日本に帰国して、小学校、中学校と一般の日本の学校に通い、高校一年時にアメリカに1年間留学に行きました。

―なぜ高校一年時に再度アメリカへの留学を決意されたのでしょうか?

元々アメリカに7年間いたというバックグラウンドから、早い段階で自分の強みを活かしたいという思いがありました。中学3年生の頃に、”このまま周りの子たちと同じように、日本の大学を目指して良いのか、思い悩むようになったのですが、

そのタイミングで、当時自分の学校の修学旅行でたまたまバンクーバーに行ったんですね!

そこでUBC や現地の高校の様子を間近でみて、とても刺激を受けて、みんな楽しそうだったので、留学への思いを高めました。

その修学旅行から帰国後、すぐに両親に相談しました。幸い、両親は私がやりたいことを尊重してくれたので、計画は順調に進み、最終的にまたアメリカに、今度は現地高校に1年間留学しました。

f:id:Taka1018:20190801175608p:plain

 

―その1年はどんな1年間でしたか?

非常に中身が濃かったです。というのも元々7年間アメリカに幼少期にいた経験から、英語に関してはある程度自信がありました。

ただ実際に行ってみると、リスニングは聞き取れるけど、言葉がすぐに出てこなかったり上手い返しが思いつかなかったりでスピーキングが現地の子たちと比べると劣っていて、正直元気を失いかけていました。ただそんな中でも、現地の人達が私に対してキリスト教の慈愛深い精神が強いコミュニティだったということもあり、とても優しく接してくれて、異国の地で外国人である私にも分け隔てなく接することができる彼らのことを純粋に素敵だなあと思いました。

f:id:Taka1018:20190801175736p:plain

 

他にも、ディスカッションベースの授業の進め方、パソコンを使いこなす下級生の姿(PCを使った提出物が普通であることに驚いたのを覚えています)、宗教という難しいトピックについて議論する同級生、場を盛り上げリーダーシップを自然に取る大人っぽい上級生、毎日”How was your day?”と聞いてくれる温かいホストファミリー、、、色々な人から刺激を受け、日本にいたら味わえなかった感情や考え方に出会い、人間性が非常に磨かれた気がします。1年の最後には日本人として最後にみんなの印象に残りたいと思いたち、日本紹介のプレゼンテーションを全校生徒の前でやり遂げるという思い切ったこともできるようになったことを覚えています。

その1年を経て、住む場所を変えるだけでこんなにも多くの経験ができるのか、文化が違う人々と話すことで知識面だけでなく人間性も豊かになるものなんだ、といった様々な気づきを通じて”大学は絶対海外が良い!”という考えを持つようになりました。

その後日本に帰国後、再度両親と相談した結果、海外の大学進学につながりやすい環境があるインターナショナルスクールに行こうという結論に至りました。

 

―じゃんなさんは日本のインターに通われました。なぜ日本でそのような学校を探されたのですか?

実は1年間留学していた現地高校にそのまま卒業するまで残りたいという気持ちも大いに持っていました。けれども両親が私に日本に帰って来て欲しい気持ちがあったので、日本で海外大進学に特化する学校を探すことになったんです。

幸いにも両親が物凄く協力的で、そういった学校を探してくれてました。そしてたまたま実家に近い大阪インターナショナルスクールという、海外大進学に特化したIBカリキュラムを提供する学校を見つけることができたんです。

IBカリキュラムは国際的に広く認められているプログラムなので、海外大を志望する当時の自分にとっては非常に魅力的でした。

f:id:Taka1018:20190801175900p:plain

―そうだったんですね!大阪インターに入る際には、アメリカ留学以前にいた日本の学校を辞めて、大阪インターに入学されたのでしょうか?

そうです。高校でアメリカに入学する前は、日本の中高一貫校に通っていて、アメリカに留学した際はその学校を休学していました。その後、大阪インターに入学するために、その中高一貫校を辞めるという形になりました。

―なるほど。その大阪インターはどんな環境でしたか?

海外大進学に特化するIBカリキュラムの環境でしたので、海外大に進学、進学後にも必要なディスカッションやエッセイを書くといった内容に特化する、日本の教育とは全く違う、海外大と似たようなカリキュラムを行う環境でした。特にエッセイの書き方については全くの初心者だったので引用文献の記載方法をはじめ、構成の考え方など、IBを通じて学ばなければ大学で正直苦しかったかも、と思います。また、自分で受けたい授業のスケジュールを組み、授業と授業の間の時間は宿題やテスト勉強のために有効に使うなどの習慣ができ、タイムマネジメント力がとても養われたと感じます。全体的にとてもチャレンジングな環境でしたけど、IBディプロマプログラムのお陰で、海外大での学者環境に早々に溶け込むことができたと思っています。

f:id:Taka1018:20190801180031p:plain

 

また、学校の雰囲気についてですが、クラスにはハーフの子や、私のような日本人もいて、日本の文化も海外の文化も両方取り入れたようなユニークな学校だったと感じますね。

ー入学するに当たってはどんな要件があったのでしょうか?

インターですので、英語の面接であったり、異文化のカルチャーに溶け込めるかどうかも必要だったりします。IBディプロマの資格は2年間を要して取るディプロマですので、そうした時間的な計算も必要かと思います。実際、私は本当は年齢的に高校3年生から編入したかったのですが、IBディプロマ取得には2年かかるとのことで高校2年生から編入することになりました。

UBCに進学した理由

―そんな大阪インターに進学したじゅんなさんですが、最終的にUBCを進学先に選ばれた理由を教えていただけないでしょうか?

主に英語圏で見ていて、具体的な国としてはカナダ・アメリカ・そして日本でも早稲田の国際教養学部などをみていました。最終的には、幼少期にいたコネチカット州にあるWesleyan Universityとシアトルの大学とUBCとで悩みました。シアトルの大学は小さな大学でしたが、2年分の奨学金を出すオファーをくれていたので相当悩みました。

―それはすごいですね!

そうですね。個人的に思うのはアメリカの比較的小規模の大学の方が、多様性のある人材を確保したいという思いが比較的強いので、高額な奨学金をオファーしてでも、そうした留学生を確保したいという気持ちがあるのだと思います。

最終的にUBCを選んだ理由は主に3つあって、1つは中学時代にバンクーバーに訪れた際にUBCを見学して魅力を感じたこと、もう1つは大阪のインターの先輩が比較的多く進学先にUBCを選んでいて、彼らの評判が高かったこと、あと最後に、大阪インターでの私のIBの成績から、UBCが大学一年分の単位に相当する24単位分を入学時点で付与するという特典をオファーしてくれたんです。

f:id:Taka1018:20190801184346p:plain

IB教育の特徴

―24単位分とはすごいですね。ちなみにIBの成績はどのように決まるのですか?

トータルで45点満点の配点です。配分としては、IBは6科目履修が必須で、各教科が7点満点でトータル42点。さらに3点のボーナス点で加算されます。ボーナス点の評価項目としては、Creativity, Activity, Serviceという課外活動や社会貢献活動、theory of knowledge という哲学のクラスの出来、さらにextended essay という各自の好きなトピックで4000 word のエッセイを書くという課題でボーナス点が与えられます。

合計すると、45点満点という仕組みです。最終的に私は40点を取得することができました。

―9割以上の得点。素晴らしいですね。課外活動などにも力を入れられていたのですか?

そうですね。Creativity Activity Serviceといって部活や社会貢献活動などにそれぞれ一定時間取り組まなければならないのですが、特徴的なのは生徒自らの意識をもって取り組む必要があったことです。この活動をやることによってどのような学びがあるのか、社会にどのようなインパクトがあるのかを考えて自分で何をするのかを決めます。誰かに強制されてやるものではないので、社会や周りとの繋がり、自分のバリューについて考える良い機会になりました。

それで私が大阪インターに入学したのが2012年だったのですが、その冬に東北地方を訪れ、被災地の支援活動のボランテイアに参加しました。その後持続的な支援をしたいという思いから、学校でクッキングクラブを設立し、週に一度ブラウニーを作って販売し、その売り上げ額を被災地に寄付するという活動をしていました。

―なるほど。素晴らしいですね。実際にUBCにアプライした際に書いたアプリケーションでは、その課外活動での経験を書かれたのですか?

そうですね。被災地のボランティアの経験を中心に書きました。書き方としては、ただ被災地を訪問しただけではなく、クッキングクラブの活動・寄付を通じて、持続的な支援の仕組みを構築したこと。

あと実は、2012年冬の活動のあと、2013年夏にも被災地を訪れたのですが、2回目の訪問ではクッキングクラブでの活動の反響もあって、1度目の訪問時の6倍ほどである30人の仲間が手を挙げて、支援活動に参加しました。その2度目の訪問時において、私をはじめ1度目に訪問した5人の仲間がリーダー役になったんです。なので活動をコーディネートした際に、リーダーシップを発揮できたことを書く構成にしました。継続性を重視した取り組みとして学校全体に発信することができたことがポイントになったと思います。

f:id:Taka1018:20190801180404p:plain

おわりに

いかがでしたでしょうか?

今回のPart 1ではじゅんなさんのバックグランドやUBCに進学されるまでのプロセスにファーカスした内容をシェアさせていただきました。

高校1年時での留学経験のインパクトの大きさや、大阪インターナショナルスクールでのIB教育受講など、中々ユニークなお話をシェアできたと思います。

特に海外大進学を目指される高校生にとっては、出願アプリケーションに書き方など、参考になる情報も多かったのではないでしょうか。

次回はじゅんなさんのインタビューPart II ! 

Part IIではじゅんなさんがUBCで専攻したメジャーや、海外大学に進学によって身につく力や意義について熱く語られたパートをシェアしていきたいと思います!

それでは今回はこの辺りで。

Chao !