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Kaikiの小言 vol.2 『日本とカナダの授業の違い』

 

こんにちは。先日他己紹介いただいたKaikiです!今回は「日本とカナダの授業の違い」について少しお話しさせていただきます。日本の授業についてはおそらくみなさんお分かりだと思うので、UBCの授業を実際に受けて僕が率直に感じたことをいくつか特徴的な具体例を挙げながら振り返ってみたいと思います。

 

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↑これはTerm 2のAnthropology (Eating Culture)で使用したテキスト

 

それではまずは、授業構成概要から!

 

1、授業構成概要

 各授業はLectureとDiscussion (Laboratory)の2部構成によるものが多く、前者はいわゆる日本の大学における講義形式と類似しており、後者はLectureで解説されたことや扱った資料に基づいてTeaching Assistantが議論の流れを生み出し、活発な意見交換が行われる双方向コミュニケーションが主体となっている。また、語学の授業において、後者は発音練習や会話練習、ライティング演習などにも使われる。なおLectureの授業中に付近の人と話し合う機会や質疑応答の機会も多く提供され、教授がひたすら授業時間をフルに使ってしゃべり倒すことはあまりない(たまにあって眠くなるが…)。1回の授業時間は様々であるが基本的には50分か80分、170分で、50分の場合には週に3コマ、80分の場合には週に2コマ、170分の場合には週に1コマである。Grading Systemについては学部や教授の方針によるが、Final ExamがGradeの大半を占める授業があれば、出席や課題提出などの日々の積み重ねが大きな部分を占める授業もある。

 

 概要はこのような感じで次に1年間を通して計7種類の授業を受けた中から特徴的(特に印象に残った)ものを3つ紹介します!

 

2、特徴的な授業について

1)『フランス語(French)』の授業について

 東京外国語大学入学以来、第2外国語としてフランス語を履修し続けてきたため、「英語でフランス語を学んでみたい」という意思のもと、『中級フランス語 (Intermediate French)』の授業を受講することに決めていた。しかしながら、実際授業に参加してみると担当教員がほとんどフランス語しか話さないという事態に直面し、驚くとともに「中級」レベルの概念、位置付けの違いを痛感した。教員に相談しながら授業についていこうと試みたものの、やはり日本でフランス語の文法や読解に力点をおいた履修経験しか持たない私にとっては完全に異世界であった。やむを得ず、『初級フランス語 (Basic French)』へクラス変更を行い、受講し続けたが、語学における4技能をフル活用させる授業形態はとても刺激的であり、クラスメイトの理解力やフランス語習得能力の高さには日々驚かされた。日本での履修経験があるものの、決して余裕で受けられるような授業ではなかった。「初級」とは言え、フランス語を向上させるためには非常に有意義なカリキュラムであった。

主な課題内容:テキストの問題を解く、オンラインでリスニングの問題を解く、先生が提示したテーマに関する仏作文の提出、In-class Quizの対策、など

 

2)『地政学 (Geopolitics)』の授業について

 地政学は日本ではあまり普及していない学問であるように思われるが、私の専攻である国際関係論をより深く理解するために地政学に関する知識は必須とも言える。そのため、未習領域での理解に対する不安はあったが、地政学に触れるためには絶好の機会であると考え、受講することに決めた。実際、授業に臨んでみると、生徒の理解度に配慮した巧妙な授業構成には驚かされた。一見「地政学」から逸脱しているように思われる内容であっても、復習してみると他の重要な事柄と上手く繋がり、地政学的観点から考えた国家の方針等が明らかになってくる。率直に言って、入学以来最も面白いと感じた授業である。しかしながら授業の内容が非常に濃かったため、言語上の問題も多かれ少なかれあるが、それも含めて授業中は脳をフル活用し、とても疲れた印象がある(笑)

主な課題内容:平均的な量のReading(ただしテストにはReadingの理解度を試す問題が多く出るため深く理解することが必要)、2000 wordsのterm paper、など

 

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 ↑これはTerm 2のHistory (Japanese History and Global World 1500-1900)で使用したテキスト

 

3)『地質学(Geology)』の授業について

 まず、UBCで勉強している交換留学生は理系・文系や専攻分野を問わずほとんど全ての授業を受講できる権利をもっている。私の所属している東京外国語大学での理数系の授業はそもそもほとんどなく、あったとしてもレベルが・・・という印象なので、幼い頃から古生物学に興味がある私はこの交換留学の機会を活かそうと思い受講した。受講して苦しんだ事、それは明らかに単語レベルである。文系の授業であるならまだしも、理系の授業を英語で受けると授業中に扱われる単語の難解さに驚くいた。特に地質学の授業なので鉱物の名前やラテン語由来の生物の名前など、授業後に復習してやっとわかるような単語に毎回襲われた。例えば、初回の授業開始2分で出てきた単語”deposit”。単語自体は皆さんも見慣れていると思う。そう、基本的に使われる意味は「(お金や貴重品など)を預ける・手付金として払う」である。しかし地質学の世界ではリーダーズ英和辞典によるとその3番目の意味「沈殿(沈積させる)」として扱われる。恥ずかしながら私は「何に何を預けるのだろう?」と考えてしまった(笑)しかしながら内容自体は自分が大変興味あるものなので予復習があまり苦にならないのは幸いであった。良いGradeを取るのはかなり大変だが、ここで学んだことが無駄になることは絶対にないと感じている。

主な課題内容:定期的にオンラインQuizに解答する、授業中に使用されるスライドの予習、など

 

これら以外にも国際関係論、文化人類学、歴史学、平和構築学の授業を履修していたので何か質問などがあれば気軽に聞いてください。UBCでの生活も残り約20日、悔いが残らないように日々全力で駆け抜けたいものです。