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THINGS & SKILLS learned from 5 years of study abroad

THINGS&SKILLS: 情報処理能力編

 皆さんこんにちは。帰国子女、スタバで持ち帰りの際に"to goで" と言いがち(ちなみにUKではtake awayだそう)。どうもKAGAWAです。

さて前回に引き続きTHINGS&SKILLSのgeneral 編。5年間の留学で英語以外に具体的にどんなスキルが身に付いたの?というものをシェアするコラムです。

前回は僕が5年の留学で身に着けたスキルは具体的に4つあると言いました。おさらいすると、

  1. コミュニケーション能力
  2. 情報処理能力
  3. 物事を構造化してoutputする力
  4. 与えられた情報を鵜呑みにしない、Critical Thinking 

の4つがあると言いました。その中で前回は留学生活を通して培った1のコミュニケーション能力の向上にフォーカスしてコラムを投稿しました。

前回のコラムを読んでいない方はこちらから、

www.takashiubc.com

 

今回は2の情報処理能力、いわゆるインプットの効率化が留学を通して高まった点について、シェアしていこうと思います。

大量のReading を経て培った、情報処理能力

まずはInputである情報処理能力に関して。留学で伸びたInput力、情報処理能力ですが、留学のどういう場面で鍛えられたの?というご質問に対して、僕は一択でリーディングをこなしていた経験からだと感じています。(これは僕が文系学部留学をしていたので、理系生は若干異なる認識を持たれていると思われますが)

Why reading leads to enhance productivity ? :Readingの本来の目的を把握することがカギ

ではなぜReading を通して情報処理能力が向上するのかという点に関して、ズバリそれは留学中にこなさなければならないReadingの量とその量を厳密にこなすのムリ!という2つの矛盾する実態から導かれた結論です。

うーん。これだけでは中々伝わらないですよね、、、

どーいうことかというと、留学時文系の授業では、毎回の授業に対して計50ページから多い時では100ページほどのReadingがアサインされます。その中で、Reading を100ページこなすという行為とそのReading自体の行為の目的は必ずしも一致しないということです。

う~ん、自分で書いていてもよく分からない(笑)、、、、、

では視点を少しずらしてみましょう。

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ここで1つ問題があります。

Readingをするという本来の目的はなんでしょうか?

そうです。各文献や資料の論点や主張を把握することです。逆にいうと全文の厳密な意味や主張を理解する必要はないということです。

僕はこの言われてみれば当たり前の事実に気づくのに恐ろしく時間がかかりました。留学当初コミカレ時代においては、僕はReading=一語一句理解することだと今考えると恐ろしい認識をしていました。

特に第二言語である英語でreading をする際は、そういった発想に陥りがちです。

分からない単語があって、調べて、また新しい訳分からない単語がでてきて、調べて、また、、、、という流れでreading をしてしまうと50~100ページを数日内にこなすのはほぼ無理です(というか寝れなくなります)

そうではなく、実際は50~100ページもある多い情報の中でも、それぞれの主張やポイントというのは限られているという認識を持つことで、情報処理能力(主張やその資料の論理の展開を理解すること)が結果的に向上すると考えます。

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大切な情報の探し方:メインとサブメイン論点を見つけよ!

 ではどのように、大量のreading の中から必要な情報を抽出していけば良いのかという点に関して、これはいくつか方法があるのですが、まずはどんなに長く見える文章や資料でも、基本的にはどれもピラミッド型のトップダウン式に伝える形をとっているということを認識することから始まります。下の図のように、どの文章も(特に大学で用いられる、アカデミックな文献はほぼそう)、上からトップダウン型にメイン、サブ論点そして、そのサブ論点を補強する補足から構成されています(サブ論点の根拠となるデータや具体例など)

 

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 つまり、ピラミッドの上のポイントにいくほど、その主張の全体像に触れることができ、その文章の最も重要な点も把握しやすくなります。上の図でいうと、メインの論点→サブ論点→その下の補足ポイント1~3というような優先度で、その文章の理解するべき点が並びます。(サブ論点の1,2は優先度度合いでは同じです。メインの次の重要なポイントが並列するイメージです。)

長々と語ってしまいましたが、要するに、、、、

その文章の主張を理解するためには、上のメイン論点とサブ論点さえ把握さえすれば十分だということです。

それさえ理解できてしまえば、100ページある資料でも全てを隅々まで読もうとなんて思わなくて、全く問題ないわけです。

What if I once find out main & sub-main points? :更なる理解のために

どの文章も基本的にはメインとサブメインポイントを中心に構成されるという点に関して、上で整理しました。ではそれを見つけたよ!ってなったら、、、、、

もうその時点でほぼ頭の中で整理できています!大体この時点で5~6割ほどは理解できています。

僕も時間が本当になくてどーうしようもない場合、このあたりを妥協点にしてタスクをこなしています。

やみくもに読んで、何も分からないよりよっぽど良いし、効率的です。

ただ、それだけでは後々Output やDiscussionをする際にまだ足りないのも事実です。

では理解度を更に7~8割そして9割ほどに高めていくためには、より万全の準備をしていくためにはどうすれば良いか?

これは最初の段階よりも簡単で、メイン、サブ論点の付近をじっくり2回ほど読み込むことで、理解度は加速度的に高まります!

この時点で重要な論点は把握してるので、その付近を読み込むことでより論点の具体的なイメージができるようになるからです。

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まとめ

上記までのポイントを、留学中に気づき、実際に意識して実行することでReadingの本来の目的である文章の主張を見つけ、各論点をメイン、サブ論点を中心に整理できるようになることができるようになりました。

このReading を通したスキルはまさに情報処理能力(大量の情報から大切な情報、ポイントを抽出するチカラ)として形容されるものだと感じます。

また補足として、上記のような論理の構造(ピラミッド型やメイン、サブ論点など)は特に英語での文章において、分かりやすく意識されている場合が多いです。それは英語という言語上(直接straightfowardに論理を展開する性質)の性質が影響しているものと思われます。

ですから、留学中に僕はこの情報処理能力が向上したと感じる理由とリンクするはずです。

おわり:What's next? 

今回は留学を通して培った英語以外のスキルである、Readingを通して向上された情報処理能力に関して、まとめてみました。今回も少し深いテーマになってしまったため、分かりくい表現が多く、困惑させてしまったかもしれませんが、留学を通して情報処理能力のスキルを向上することができるということを、ポイントとして抑えて頂ければ、嬉しいです。

また上記のポイントを理解できたとしても、最初は中々すぐにポイントや論点をすぐに整理することは難しいですし、僕も苦戦することは多いです。どうしても読むという行為は経験も必要になってくる部分もあるので、今留学中にReading に苦戦している方は、焦らず多くの文章に触れることも必要かと思います。

今回はこのあたりで結ばせていただきます。次回は構造化してOutputするチカラに関して投稿したいと思います! 最後までお読み頂きありがとうございました。